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勲章

私はあご、デコルテ、二の腕の内側にやけどの痕があります。母の話では、幼い頃にホットミルクをこぼしたそうです。おそらくこの先もずっとこのままだと思います。10代の頃は嫌でしたが、20代の途中から考え方が変わりました。やけどをした時の記憶はありませんが、そんな大変な事を乗り越えるだけの力が自分にはあるんだ、これは自分が頑張って生きてきた証なんだ、そう思えるようになりました。
記憶にないぐらいだから母にも責任はあるとか、一度もこの件で母を責めた事はないけれど、その事がかえって母を責めている事になるのではないかと考えた時期もありました。今でも、うっかり二の腕の出る服を着ようものなら、道でたまたますれ違う子供が泣くんじゃないかと心配しています。
しかしながらとても幸運な事に、このやけどの痕が原因でいじめられた事は一度もないのです。私の周りにいる人はやさしい人ばかりだったんだなぁと、大人になってから気付いたのでした。生きていると誰しも大変な事は起こりますが、最近やっと生きているだけでありがたいと思えるようになってきました。

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